ジャンク債ETFの利回りに不穏な空気が!今後のマーケットの展開は?
過熱感が出ていた債券市場でジャンク債
がここ最近急落しています。
あるデータによると、投資家がジャンク債の保有で求めるプレミアムは
10日に3.79ポイントに達し、約2カ月ぶり高水準をつけています。
そいて、ここ2日で低格付けの2社が社債発行を取り止めて
いる状態のようです。
ジャンク債ETFが下落
投資家はジャンク債について、より広範な市場の変調を
知る早期の警戒信号とみなすことが多いです。
このところ浮上してきたジャンク債市場の急落は数週間に
わたり水面下で進行していましたが、株式相場は
上昇基調を維持していたところから、突然変調をきたすような
動きに転じました。
S&P500種株価指数は先週一時1.1%安をつける場面が見られ、
翌日も終日、前日終値を下回って推移する展開となりました。
ジャンク債利回り上昇が収まらない
こうした動きは、わずか数カ月前の見渡す限りの
売り手市場が消えつつあることを示唆しているようです。
1直近の変動から、投資家が今年の低格付け社債の急騰に
不安を強めている様子がうかがえ、ジャンク債を発行する
際のプレミアムも上昇しています。
マーケットの不穏な兆候を見逃すべきでない
もっと警戒すべきなのは、過去との比較です。
ジャンク債のスプレッドが広がると、リスクアセット、すまわち株式市場
そしてドル円の市場は、ネガティブに最終的には反応します。
とくに、市場に安心感が蔓延しているときほど、この傾向は
起こりやすくなります。
このような、誰もが見逃しがちな兆候に注意を払うことも
必要であり、今後のジャンク債の動きに注目すべきだと
思われます。