ジャクソンホール続きフィッシャー副議長が後押しでドル急上昇!今後の展開は?
FRBのイエレン議長は26日、今後数週間もしくは数カ月内の利上げに
確信を強めていることを示唆しました。
イエレン議長はカンザスシティー地区連銀が当地で主催した年次経済シンポジウム
で講演し、「引き続き堅調な雇用市場の情勢や経済活動とインフレに関するわれわれ
の見通しを踏まえ、フェデラルファンド(FF)金利引き上げの論拠はここ数カ月で
補強されたと思う」と強く踏み込んだ印象があります。
9月20・21日に開かれる(FOMC)での利上げ可能性を残すものですが、今後数週間で
経済指標が期待外れとなれば利上げを回避する余地も確保している内容です。
イエレンよりも反応したフィッシャーのインタビュー
イエレン議長の発言の後の市場の反応は、フェデラルファンド(FF)金利の先物市場
が織り込む9月の利上げ確率は18%だが、年内利上げが見込まれている状況も含め
ほとんど変化がありませんでした。
しかしの後の副議長のフィッシャーの発言が伝わるとドルは急上昇しはじめました。
フィッシャー副総裁は、9月の利上げの可能性も強く示唆した内容でした。
9月利上げの可能性とドル円の動向は?
この展開をみると、9月2日に発表される8月の雇用統計が大きく
決定を左右しそうです。
よほどの失望させる数字がでない限りにおいては、9月の利上げに
むけて土壌作りがはじまりそうな感じがします。
そしてドル円もここ最近のレンジが上抜けしています。
約1か月にもわたりレンジが続いていたので、次の雇用統計を警戒
しつつも本格的にドル円が上昇していくトレンド転換となる可能性
がありそうです。9月2日の雇用統計はもっとも重要となりそうです。