ジェームズ・クラッパー長官とトランプの暴走との戦いがドル円に与える影響とは?
1月に入ってトランプの大統領就任が間近に
迫るな、トランプ氏の暴言ともいえる発言が
止まらなくなってきました。
トランプ氏はCIAの再編も目論む?
米国のジェームズ・クラッパー国家情報長官は5日、
2016年の米大統領選期間中に仕掛けられたサイバー攻撃に
ついて、ロシアが関与したことを示す調査結果に強い確信
を持っていると言明した。
クラッパー長官は上院軍事委員会の公聴会で、「ハッキングは
問題のほんの一端に過ぎない。典型的なプロパガンダ、虚偽情報、
偽ニュースも使われた」と指摘しています。
昨年10月に異例の公式声明を発表して以降、情報当局は
こうした判断に自信を深める一方だったことも明らかにして
います。
当局関係者はハッキングと関連活動に関する調査報告を作成中
で、5日中にバラク・オバマ大統領に、6日にはトランプ次期大統領
へ要旨を説明する予定だと述べています。
一般向けの報告書は来週公表される見通しです。
一方で、トランプ氏は、このCIAの情報をデタラメとの
一点張りで、むしろ自分が大統領に就任した後にはアメリカの
情報機関の再編すら目論んでいます。
今回のグラッパー長官の発言は、トランプ氏が大統領に
就任する前に、ロシア介入の証拠を開示して、トランプ氏を
牽制したいとの意図があるようにも見えます。
トヨタも攻撃対象にするトランプの暴走
トランプ大統領はトヨタが、メキシコの工場でつくる自動車にも
介入してきていますが、この辺の暴走に株価や為替がどこまで
織り込んでいるのか不安になってきています。
逆を言えば、この人は何をしでかすかわからない、といった
彼が、大統領選挙に勝つ前の論評が、ここにきて表にでてきそうな
雰囲気です。
財政拡大と景気拡大を見越した株高とドル高ポジションも
ここにきてまだまだ修正される可能性も出てきました。