
サウジアラビアのサルマン皇太子の暴走で今後どうなる?
サウジアラビアの皇太子である、ムハマンド ビン サルマンの
権力の横行がとまらないようです。
サルマン皇太子は、汚職の一斉摘発の一環として
拘束していた有力王族の財産と引き換えに釈放しました。
サルマン皇太子の策略は
サルマン皇太子が拘束した王族の中には、国家警備隊司令長官を
務めていた、ミテブ ビン アブドラ王子も含まれていました。
かれは、アブドラ前国王の息子で、後継者のひとりと
みられていました。拘束された王族メンバーのなかで
最も政治的影響力のある人物ですが、彼を含めた多くの王族が
マネーロンダリングや贈収賄の容疑に突然かけられ、拘束される
という事態が起こったのです。
サルマン皇太子によ、ライバル王族メンバーの排除でありますが
ここまであからさまな行為は、現代社会では異常ともとれます。
王族の資産没収と引き換えに釈放
サルマン国王は、これらの王族の資産を凍結する
代わりに釈放しました。
200人を超える王族がホテルに軟禁されていたのですが
この拘束を資産没収と引き換えに解いたのです。
サルマン皇太子の独裁は成功するのか?
彼は、サウジアラビアを石油依存型経済からの脱却を
打ち立て、またサウジアラビアの慣習の改革を進めよう
としています。サルマン皇太子のとくに懸念されるポイント
は外交政策です。
イラン、カタールとの敵対関係をあらわにしており、
そこにトランプの支援も加わり、中東地域の緊張関係が
日増しに強まっています。
地政学リスクは、北朝鮮だけでなく、中東地域での
紛争勃発のリスクも考慮すべきと思います。