ゴールドマンヘッジファンドVIPバスケットの銘柄と今年好調な理由と背景は!?
今年もヘッジファンドにとって、逆風の年の始まりと
なっていますが、そのなかで好調なフポートフォリオ
があります。
その代表なインデックスである、ヘッジファンドインデックスは
1%のパフォーマンスにとどまっています。
これは、株式のショートポジションの巻き戻しが
起きているためです。
そういったなかでもゴールドマン・サックスによるヘッジファンド
保有銘柄と密接に連動するポートフォリオが好調で
話題となっています。
ゴールドマン・ヘッジファンドVIPバスケットは今年の成績が
9%とナスダックの10%のパフォーマンスに迫る好成績
となっています。
目次
ゴールドマンヘッジファンドVIPバスケットとは?
これは、ゴールドマンが作成している「極めて重要なポジション」(VIP)バスケットには、
ファンダメンタルズを運用手法とするファンドそれぞれのトップ10保有銘柄に
出てくるような株式、50種類から構成されています。
この50銘柄を抽出するために、ゴールドマンは、880のヘッジファンド保有銘柄を
精査したもので、最新の米証券取引委員会(SEC)への提出書簡から分析して
います。
ゴールドマンヘッジファンドVIPバスケットの銘柄とは
このゴールドマンヘッジファンドVIPバスケットのトップ5保有銘柄は、
ハイテク大型株のアマゾン・ドットコム、マイクロソフト、フェイスブック、
グーグル親会社のアルファベットとアリババが入っています。
VIPバスケットにはほかに、ビザ、ネットフリックス、バンク・オブ・アメリカ(BOA)、
ペイパル、シティグループ、CVCヘルスケア、レッド・ハット、バークシャ・ハザウェ
などの有名な銘柄が含まれています
ゴールドマンヘッジファンドVIPバスケットのトップ20の銘柄の中には
ヘッジファンドが保有しているトップ50保有しているがの銘柄のうち
13銘柄が含まれています。
ヘッジファンドに起きている背景
ロングオンリーのポジションを保持することはできません
ヘッジファンドはベータ(いわゆるインデックスなど方向性を示すポジション)
を除外することを余儀なくされます。 第4四半期のヘッジファンドのポートフォリオ
は集中していたポジションが緩やかに低下しましたが、長期的な傾向を
みるとヘッジファンドのポジションは集中していきます。 その結果、
現在、S&P 500の時価総額の25%を10大企業が占めており、
20年近くで最高のシェアの割合となっているのが実情です。
今年好調な背景は
ゴールドマンVIPバスケットは、ファンダメンタルズ系ヘッジファンドが有する
トップ10の銘柄が含まれています。これは、実績がトップ10のヘッジファンドの
銘柄と一致します。
ゴールドマンが説明するように、そのヘッジファンドVIPリストには、
ファンダメンタルズ重視のヘッジファンドのトップロングポジションが
含まれています。 ヘッジファンドVIPバスケットのポートフォリオ内の
上位10銘柄の中で最も頻繁に表示されるポジションです。
VIPバスケットはS&P500を2001年以来、60%の割合で
アウトパフォームしています。すべてのセクターを保有しているのは
なく、11のセクターのうち7セクターが含まれています。
アルファのポジションが有効
VIPバスケットがパフォーマンスが好調な理由は
アルファのポジション取りが良いことです。
アルファとは、市場全体の動きとは別に運用者のスキルに
よる運用収益のことです。
そこで重要となるのは、そのヘッジとなるべきショートポジション
です。
ゴールドマンヘッジファンドVIPバスケットのショートポジション
銘柄のリストがこちら↓です。
ヘッジファンドのパフォーマンスが決まるのは基本、上記のように
ロングショートの組み合わせによって決まってきます。
その意味でゴールドマンVIPバスケットが好調な理由は、ファンダメンタルズ
を重視したヘッジファンドトップ銘柄を厳選し、同時にショートする銘柄の
組み合わせが、特に今年ははまっていることが言えます。
まとめ
以上、今年、ゴールドマンヘッジファンドVIPバスケットが好調な
背景について語ってきましたが、今年の場合とくにショートスクイーズ
によって苦しんでいるヘッジファンドが多いなか、VIPバスケット
は銘柄の厳選が優れていることが言えると思います。