ゴールドマンサックスのアナリストが警鐘するアメリカの大企業が直面している3つも問題点とは
先週の金曜日までに、約93%の決算報告が発表
されましたが、ゴールドマンサックスの株式の
アナリストは、アメリカの企業は3つの点で問題
を抱えていると指摘しました。
経済成長について
アメリカの大多数の企業は大統領選挙以来
経済成長に対する期待感が急上昇したことを
認識しています。
しかしながら、今のところ、消費支出につながって
いません。
アメリカンエクスプレスのCEOによると、3月の終わり
の時点では、消費信頼感や消費支出の拡大の兆候が
見えていません。
そういった一般的な強い経済成長の恩恵とは対照的に
他のビジネス分野では、モメンタムの改善やビジネス環境
が改善するという期待感だけは上昇してきた。
規制緩和について
トランプ政権が費用のかかっていた規制を緩和する
との期待感から、ビジネスへの信頼感も上昇して
きました。
しか、ChubbのCEOによると、実際には規制緩和がいつ
されるのかはっきりしていません。
また、VISAのCEOによると、3月末までには規制緩和の
ガイドラインがわかると思っていたが、今の5月になっても
未だ明らかになっていない遅れが生じている。
雇用インフレについて
雇用はほぼ完全雇用の状況に改善し、それに
ともなって、賃金上昇圧力も高まる現象も
一部の州で見られるが、アメリカンエアラインのCEO
によると、高い賃金は企業収益に悪影響をもたらす
と指摘しています。
企業収益が上回ってくれば、賃金の上昇につながって
いくけれども、そうでない場合は、株主への配分が
優先されてしまいます。
アメリカンエアラインによると、産業界において
賃金に還元するところまで達しようとしているが、
労働コストの上昇がビジネスにとって持続可能で
価値があるかどうかとい問題にぶち当たります。
このように、企業レベルの意見を聞くと、当初の
トランプ政権に対する期待感が、現実とは離れている
様子が伺えます。