
ゴールドマンサックスが市場見通しで楽観視している理由は
ゴールドマンサックスは、顧客むけにに以下のような
株式市場の見通しについてのレポートを出しました。
株式市場の調整を恐れるに足らず
ゴールドマンサックスのクライアントは、
株式の大きな下落の可能性についての
質問をいつもしてくる。
結局のところ、s&p500が5%の下落を経験してから
14ヶ月が経ち、10%の本格的な調整をしてから
19ヶ月が経っている。
しかしながら、ゴールドマンサックスは、恐れる
ことはなく、引き続き、株式市場が拡大していく
重要なファクターが依然として機能していると
主張しています。
上昇し続ける理由とは
ひとつ目は、投資家が市場に過熱していないことです。
歴史的には、過信が、上昇マーケット
を弱くし、急激な下落へとつながっていました。
ミューチュアルファンドが、歴史的平均水準である、
3.2%のキャッシュポジションをもっていると、ゴールドマン
は見ています。もし市場が過信し、加熱しているのであれば、
このキャッシュポジションはもっと低くなっているはずだと
ゴールドマンサックスは主張しています。
米国株式市場は過熱していない
「現在の投資家は、懐疑的と楽観的な見方の両方に
挟まれている」とゴールドマンのストラテジストは
顧客向けのレポートで語っています。
「ほとんど有頂天になっている感はない。なぜなら27%
のコアマネージャーが彼らのベンチマークを下回って
いるからです。「苦悩を伴った上昇というのが、投資家心理
に見合っている」と語っています。
堅調なアメリカ経済は続いている
2つ目の要因として、株式市場はアメリカの堅調な経済成長
にそって動いている、とゴールドマンは主張しています。
ゴールドマンは、とくに強い月間の雇用増加、賃金増加、そして信頼感
指数は、2001年以来最も高い水準にあり、また家計のバランスシート
は1980年以来で最もよい状況になっているとみています。
さらに米国企業の売上も収益も2018年にさらに増収が期待され、
一方で、企業は、彼らが自社株買いをすすめていることから
わかるように、彼らは自分たちの株がオーバーバリューである
とは思っていない。とゴールドマンは主張しています。
結局のところ、投資家は、9年の間株式の上昇基調を続けた
ように、これらのポジティブな要素を賢く念頭におくでしょう。
古い時代の上昇失速について心配するよりも、トレーダーは
現実のファンダメンタルズの良さに注目をおくべきである
と主張しています。
まとめ
ゴールドマンサックスの主張のポイントは、市場に
過熱感がないことと、アメリカの家計をふくめた
ファンダメンタルズが良いというポイントです。
ドル円市場も今週に入りドル高にふれていますが、
地政学リスクが払拭されれば、素直にドル円も
ドル高にすすむとの主張のようです。