ゴルディロックス相場は2018年に終焉を迎えるのか?有名投資家の予想は?
9年におよぶ強気相場を経て、ファンドマネジャーは
ゴルディロックスに最後の敬意を払おうとしている
ようです。
株式や他の投資商品に対する投資心理は依然として全般的に
強気の背景には先週発表された力強い雇用統計などもありますが
今年に入り相場の乱高下が繰り返されたことや、物価上昇ペース
の加速を示す兆候が見られることで、投資家は数年ぶりに
リスク許容度を見直そうとするセンチメントが増えてきて
います。
目次
ゴルディロックス相場は終焉する?
各有名投資家の見方
スイス系大手ファンド(運用資産1630億ドル)
チューリヒに本拠を置く大手ファンドマネージャーは、株価が
急落する中で開かれた2月の定例戦略会議で、市場が新たな
局面に移行しようとしていると結論づけています。2年間にわたり
ゴルディロックス相場は2018年に終了するとの見方です。
市場と市場心理に、何か根本的なものが忍び寄っているとし、
「これまではインフレの兆候がないまま、景気拡大がいつまでも
続くと考えられていたが、今年はそうはいかないとの見方の
ようです。
最大手ブラックロックの見方
世界最大の資産運用会社、ブラックロックの
は、世界の経済成長についての大型で前向きな
サプライズも少なくなり始めていると指摘しています。
ブラックロックは、景気循環が依然として株式の支援材料
になるとみているものの、世界の成長が予想外に加速した
際に最も高リターンが期待できると見ていた欧州株などへ
の投資意欲を後退させているようです。ブラックロックは
米国株と短期国債への投資を重視しているようです。
スイス系大手プライベートバンク
スイスの大手プライベートバンク(運用規模4100億ドル)
はほぼ10年にわたり、成長株を重視しながら株式6割、
債券4割という伝統的なアセットアロケーションをおおむね
堅持してきましたが、転換点に差し掛かっているという見方
から持ちっぱなしのポジションを放棄しているようです。
米系大手プライベートバンク
米系大手のプライベートバンクでは別のアプローチをとって
いるようです。米国の顧客にリスクを低減するため国際的な
資産にポートフォリオを分散するよう推奨しています。同社は
2兆9000億ドルの顧客資産を運用しています。
しかし気になることは、顧客のほとんどは、市場にまだ自信
をもっており、株式の押し目を拾う構えを示している
ようです。このことは、歴史的にみてサイクルの終盤に
よく見られる光景です。
まとめ 〜為替への影響は
今まで何年も続いてきたブル相場の背景には
このゴルディロックス相場、すなわちインフレなき
低金利での環境がととのっていたことです。
ところが、ここにきて、大手の投資家たちは
このサイクルの終焉がもうすぐやってくるとの見方
が大勢となってきているようです。
このゴルディロックス相場終焉が為替に及ぼすのは
キャリートレードの巻き戻しのリスクだとおもいます。
キャリートレードの巻き戻しによるドル円の暴落は
過去の例からするとかなりのスピードでやってくる
可能性があります。
そういう意味で、市場を注視しながらFX口座でリスクを
カバーすることも自分の資産を守るために必要なことのように
思われます。
取引をすぐにしなくとも、自分で危ないと感じたときに
とっさにに動ける、ツール、すなわちFX口座を持っておく
ことは、ゴルディロックス相場の終焉がくすぶっているなか、必要な
ことかもしれません。