コーポレートボンドインカム為替ノーヘッジ型の今後の見通しは?
コーポレートボンドの動きを左右するクレジット市場が
現在動揺しています。クレジット市場入った亀裂が、
広がっているのです。
この背景に米企業の上にのしかかる巨額債務の重さを、
意識し始めているようですが、気になるのは、日本の
個人投資家が集中させている、海外のコーポレートボンドインカム
の動向がどうなるかです。
ここ最近のクレジット市場の動向は
クレジット市場にのしかかる圧力は先月に高まり始め、
先週爆発していまえう。投資適格債のスプレッドと
ジャンク(投機的格付け)債のプレミアムが2年近くで
最も大きく拡大し、レバレッジドローンの価格は
2016年以来の水準に落ち込んでいます。
コーポレートボンド急落の背景は
クレジット市場は、FRBによる利上げとそれによる悪影響
を懸念しているようです。またコーポレートボンドが急落
している背景には、ここ最近の株式市場の不振が挙げられ
ます。米国経済は、現在雇用を中心として好調で、
今のところ経済が停滞する兆しは見えていないですが、
市場は、先取りして、景気がスローダウンしていくことを
織り込もうとしているようです。来月12月もFRBは
利上げを敢行する可能性が高く、市場は、この政策に
対するネガティブなサインを送っているように思われます。
コーポレートボンドの今後の見通しは
今後もしばらくはこのひどい市場が続くという見方が
優勢です。転換点となると考えられるポイントが
今から年末までの間に見当たらないからです。
とくに、米国の象徴であるゼネラル・エレクトリック
の苦境が市場の不安に拍車をけており、金利上昇に加え
成長鈍化の可能性がある中で、巨額債務に起因する
問題は社債市場全体に広がる恐れがあるとの不安が
市場を占有しています。
この不安は、高格付け社債の債務不履行に備える
保証料にも波及しており、年末に向けて、コーポレートボンド
の不安定さは続くと思われます。
コーポレートボンドインカム為替ノーヘッジの動向
為替ヘッジなしのコーポレートボンド投資の収益を
左右するのは、もちろんドル円の動向が影響してきます。
クレジット市場が悪化し、また株式市場が下落し始めると
所謂リスクオフセンチメントが高まり、ドル円では、
円買いになりやすくなると言われています。
なぜならば、同じようなリスクをとっているポジション
の巻き戻しが起こり、結果円の買い戻しにつながるから
です。ここ最近ドル円が下落していたのも、それが
背景だと思われます。
ただドル円については、ドルと円の金利差で圧倒的な
差があるため、その金利差のスワップポイントでもって
の収益をエンジョイしている個人投資家も多く、
よほど大きなことが起きない限り、大規模な損切りは
発生しにくいと予想します。
したがって、コーポレートボンドインカムの為替ヘッジなし
のポジションはしばらくは逆風に晒されそうですが、
結局は、ここに戻ってくる可能性が高いと思っています。