コービン労働党党首がイギリス政権を獲った場合のポンド相場への影響は?
メイ首相がブレグジット合意案の議会採決を延期した
ことによって、にわかにイギリスでは、政局へと
事が進展していくのではないかと市場ではざわつきはじめて
います。
そこで現実味を帯びてきたのが、最大野党である労働党への
政権交代です。
野党が不信任案を提出して、可決すればメイ首相は、辞任するか
あるいは総選挙にうってでる可能性があります。
もし総選挙になれば、野党労働党のコービン党首がにわかに
注目されることになると思います。
コービン党首の政策は
コービン氏は労働者の取締役会参加や銀行解体、エネルギーの値上がり凍結、法人税引き上げ、
水道・鉄道・郵便など公益事業の国有化といった政策を掲げています。
EU離脱期限が来年3月29日に迫る中、EU加盟に関するコービン氏の見解は依然として
はっきりしていません。
労働党内では、離脱の是非を改めて問う国民投票の再実施を求める声がありますが、
肝心のコービン党首の考え方が伝わってきません。
アナリストらは、コービン氏がEUに対して懐疑的な姿勢を示していると指摘して
います。要するに、コービン氏は肝心のブレグジットについては曖昧な
立場をとっているのです。
コービン党首が政権を獲った場合のポンド相場への影響は
為替ポンド市場はコービン党首に対して非常に懐疑的です。
英国で投資家の不安をかき立てているのはEブレグジット
だけでなく、市場は、社会主義者を自認するジェレミー・コービン氏が率いる
労働党政権誕生の可能性におびえているようです。
市場がもっとも懸念しているのは、「合意なしでのブレグジット」と
コービン政権の誕生です。
なぜならば、コービン氏は非常に市場に不人気の政策主義者です。
法人税の増税を訴えており、この政策と同時にイギリスが合意なし
のままEU離脱となれば、結末はアルマゲドンだと恐怖におびえる
投資家が多いの現実のようです。
ただ、労働党の中には、EU離脱撤回にむけた国民投票をやり直す
支持者も多く存在しており、もしその展開になれば、ポンドは
大きく反発する可能性があります。
まとめ
極端な社会主義的な政策をもっているコービン氏が政権を獲ること
で懸念されているが、法人税の引き上げですが、いちばん
警戒しているのが、この政策のままで、ブレグジットをコービン氏が
すすめることです。要するに痛んだからだにさらにダメージを与える
可能性があると市場が受け止めているのが現状です。
今後注目されるポイントが、バックストップ条項をはじめとして
矛盾と問題が多いブレグジットをこのまま進めていくのかどうか
が注目点になると思います。
もし労働党政権がブレグジット撤回を打ち出せば、これは、コービン党首
に対してまったく真逆の反応になると思います。
ポンド相場の分岐点は政権ではなく、ブレグジットの行方次第である
と思います。