コメルツ銀行の株価も急落、それでも売られる国債とドルの不可解さ
株式市場の下落が今週になって強まっています。
欧州市場では、イタリアの銀行だけでなく、コメルツ銀行の
株価も9%以上の下落となっています。
そして、原油価格は40ドル割れという、リスク・オフ的な
動きのなかで、普段なら買われていいはずの国債が下落に転じて
いるという不可解な動きとなっています。
日本国債の急落がきっかけ?
その不可解な動きの筆頭は、昨日の日本国債の動きです。
今週はいって、10年の利回りは、約4ヶ月かけてきた動き
をこの短期間で上昇しています。
今までが異常だったと言われればそれまですが、株価が
失速しているなかでは不可解です。
そして欧州市場にうつって、銀行株の下落が止まらないにも
かかわらず、ドイツ国債の下落、米国債券の下落と余波を
うけているように見えます。
トランプ氏が人為的低金利を批判
トランプ氏が人為的に作られた低金利のもと、今の株価は
売り時だと吠えています。
あまり気にする必要はないかもしれませんが、今の
市場は諸刃の劔状態に変わりなく、とくに債券市場には
警告のランプがついているようです。
ドルの下落も止まらない
ドル円が100円台突入、そしてユーロも1.12台と、好調な
アメリカのはずなのに、不可解なドル安となっています。
今起きていることは、全体的なリパトリエーションで
ポジション清算がおきるはじまりなのかもしれません。