コミー長官の書簡を送った意図はなんだったのか?今後予想される展開は?
コミー長官のクリントン氏メール問題捜査再開を
議会に書簡で送った意図の本質はなんなのか?
という疑問が、週明けの市場も重くのしかかって
いるようです。
ポイントは新たな証拠をもっているのか?
今回のコミー長官の爆弾書簡について2つの
意見があります。
新たな電子メールは、クリントン氏の側近である
フーマ・アベディン氏の夫であるアンソニー・ウィーナー
元下院議員に対する別の捜査の中で発見したとされています。
シナリオ1
選挙の公平性を問われる罪にさらされる覚悟で議会に
書簡を送ったということは、FBIはすでにそれなりの
証拠を握っている、という説です。
もしそうであるならば、クリントン側が求めているように
新たな証拠を選挙前に公開するという、シナリオです。
もしそれが出てくれば、選挙戦は全くわからなくなり
ドルが売られやすい展開が続くとおもわれます。
シナリオ2
これから捜査するのであって、まだなにも証拠をもって
いない状況のまま、書簡を議会に送った可能性。
この内容はコミー長官の書簡にも記されていましたが
捜査を再開するという情報を選挙直前にオープンに
したことが考えられます。
それは、コミー長官の自分なりの判断ということになり
選挙当日まで証拠が開示されないケースです。
このケースは、結局、DOGとFBI上層部の内輪揉め
と、不信感のみが残りますが、選挙結果は予想されて
いる通りになると考えられます。
クリントン陣営のジョン・ポデスタ氏とロビー・モック氏は、
メールの重大性や関連性が明らかになる前に、再捜査を議会
に通知したコミー長官の判断に異議を唱えており、
論戦が複雑化しそうです。
いずれにしても、証拠が選挙までに出てくるのかどうか
に相場の動向はかかっているようにおもわれます。