ケンブリッジアナリティカ社とトランプ大統領選との関係は?
共和党上院商業委員会がフェイスブックとケンブリッジアナリティカの
疑惑解明に動こうとしています。
上院商業委員会は、ケンブリッジアナリティカの親会社と
フェイスブックに対して、データコンサルティング会社が
不適切にSNSユーザーの個人データをフェイスブックから
集めたことが発覚したことで、質問状の書簡をおくりました。
ケンブリッジアナリティカとはなに?
ケンブリッジ・アナリティカは、個人の性格を切り口に、
一人ひとりの有権者に対してターゲット広告を打ったほうが、
マスメディアでブランド・イメージを形成しようとしたり、
人種、年齢、住んでいる場所、所得などの大雑把な属性で
キャンペーンを考案するより遥かに選挙戦で効果的だと主張し
その親会社は、トランプ陣営のサポートをしていたようです。
なぜこの問題が重要なのか?
これは、共和党による、トランプが関連している
調査会社に対する今までで最も積極的な調査となります。
ジョンスーン委員長によると、
フェイスブックとこのケンブリッジアナリティカは
個人情報が適切な方法で使われたことを証明する責任が
ある。よって我々はその情報がどのようにして得られたのか、
どのように使われたのか知る必要がある。そして我々は
フェイスブックに対してそのことについて、明らかにしてほしい
と、語っています。
そして委員長は、我々はフェイスブックに発送する、質問状を作成し、
一連の疑問に対する回答を得たいと思っている。そして委員会は
フェイスブックに対して直接来て説明を求め、それに基づいて
決定する予定だとジョンスーン委員長は語っています。
問題はケンブリッジ・アナリティカの親会社、SCLはBrexit賛成派の
ロバート・マーサー(巨大クウォンツ・ヘッジファンド、
ルネッサンス・テクノロジーのコア・メンバー)、トランプの
選挙参謀を務めたスティーブ・バノンなどに所有されており、
Brexitやトランプの選挙キャンペーンにケンブリッジ・アナリティカ
の解析ノウハウが援用されたのではないか?という疑問が
投げかけられている点です。
今回、フェイスブックがケンブリッジ・アナリティカの
アカウントを消去した直接の理由はケンブリッジが
フェイスブックを通じて取得したユーザー情報を
フェイスブックに隠して二次利用していた疑惑が生じている
ことが大きな問題です。
今後の展開はどうなる?
スーン委員長は、フェイスブックCEOであるマークザッカーバーグ氏
に今まで何度か呼ばれてきたように、議会証言を求めるかどうか
まだ決まっていない、と語っています。
委員会のスポークスマンは、ケンブリッジアナリティカの親会社SCL
に対して質問状を送ることを予定しており、ケンブリッジが
不正に親会社にデータを流したかどうかが焦点になりそうです。
そして、フェイスブックは、個人情報の管理について
法的問題がなかったどうか問われ、そもそもケンブリッジアナリティカ
にSNSユーザーの情報アクセスしたことの正当性が問われる
ことになりそうです。
そして、もっと問題なのは、フェイスブックのザッカーバーグ氏
が今回のこれによるフェイスブックの株価急落の前に
株を売り飛ばしていたことも問題になりそうです。