
クリミア併合の経済制裁はトランプとプーチンの間で解かれてしまうのか?
トランプ大統領は、きたるヘルシンキでのプーチンとの
首脳会談で、制裁やクリミア情勢を含む幅広いトピックが
含まれるなかでロシアの選挙干渉を取り上げることを示唆して
います。
トランプは記者団に対して、ヘルシンキでの首脳会談時に、
ウクライナ、シリアそしてクリミアと同時に選挙の干渉に
ついても話し合う計画だとのべ、そのことは、
ロシアとアメリカの緊張関係を和らげることになるであろうと
述べました。
トランプ大統領の本音は
トランプは「選挙について話し合うつもりだ。誰もが選挙を
妨害することを望んでいない」と述べています。大統領は、
2016年の選挙でロシアが勝利するのを助長した米国諜報機関の
結論を、繰り返して最小化してきました。
彼はツイッターで「ロシアは我々の選挙に何の干渉もしていないと
言い続けている」と語り、そして彼は、彼の大統領選を非合法化
するために「魔女の狩り」としてロシアの介入をりようえしている
のかどうかについてFBIの調査を求めています。
結局ロシアに厳しい要求はしない
記者団に、ロシアに課せられた制裁措置を解除する
かどうか尋ねられたとき、トランプは曖昧でした。
私たちは多くのことについてロシアと話をし、
シリアについて、ウクライナについて話をする、と
語っています。私たちは、オバマ政権で失ったクリミア
のような事象についても話し合う可能性があると語って
います。
米国がクリミアをロシアの一部と認識するかどうかに
ついて質問したところ、彼は、「私たちは注視しなければならない」
と述べ、その状況は残念なことに前任者であるバオバマ大統領に
よって取り扱われたと述べ、曖昧にしたままです。
要するに、トランプは、プーチン大統領との関係はよくしたい
との本音があるようです。
トランプ氏はこれまで、ロシアがG7グループ(旧8カ国)に
戻ることを許可されるべきだと提案してきました。
プーチン大統領は、ロシアがウクライナ東部に兵力を移し、
クリミアの黒海半島を併合した後、2014年に国際グループから
追放されています。イギリス、カナダ、イタリア、フランス、
ドイツ、日本などのG7諸国首脳は、クリミアがウクライナに
返還されない限り、ロシアがグループに加わることを歓迎しない
ことを明確にしています。
オバマ政権は、欧州連合や各々同盟諸国とともに、
クリミアに対するロシアの制裁を課し、さらにトランプの
閣僚メンバーでさえ、状況が解決するまで解除されないと述べて
いました。
まとめ
トランプは、ニュージャージーゴルフリゾートへの飛行中に、
来月のブリュッセルでのNATOサミットをプレビューするよう求めら
れましたが、彼は、同盟国のNATO加盟国に対し、予算の多くを
防衛に費やすよう求める計画を再確認しています。
要するに、トランプは、西側同盟に対しての敵視を強めて
いるのです。
「ドイツはもっと多くの費用を費やさなければならない。
スペイン、フランス、彼らが米国にしたこととは釣り合わない」
と述べています。
要するに、トランプはロシアにクリミア併合のことには眼中に
なく、選挙キャンペーンの見返りに、経済制裁を解いてしまう
可能性が高まっていると感じます。