ギリシャ投票の直近の世論調査とその後のシナリオは?
CNBCがおこなった56000人を対象の調査によると、賛成が60%の
ようです。
ただ金曜日にチプラス首相が国民向けの演説で、債権者からよりよい条件を
得るためにNoの投票を再度呼びかけているだけに、直前でも拮抗している状況
が続いていることがうかがえます。
そこで、投票結果によって今後のシナリオはどうなのか分析してみました。
結果がNoの場合はどうなるのか?
ここが焦点となっていますが、この場合は、チプラス首相に対するユーログループの不信感が頂点
に達しているため、ギリシャへの新規救援融資の交渉は難航を極めることが予想されます。
なぜならば、これをユーロ圏が受け入れると、今後控えているスペイン、イタリアなどの選挙に
影響を及ぼすことが予想されるからです。
そもそも、ギリシャに対するユーログループによる救援パッケージは、チプラス政権の交渉の下
すでに失効しており、なんの法的効力をもたない、またこの国民投票でチプラス首相が国民
に謳っている”よりよい条件をユーロ圏からえるためにNoの投票を”と、ユーロ圏が譲歩案を
提示している中で、一方で自国でこのように主張している現ギリシャ政権に対しての信用を
失っているようです。
Noの場合には7月20日のECBへの返済が滞ると同時にユーロ離脱せざるおえない状況が現実味
をおびるでしょう。
一方で、賛成、あるいは投票率が40%に達しなかった場合、現政権のバロファキス財務相が辞任
すると同時に、チプラス首相はそのまま辞任しないで交渉にあたることになると思われます。
なぜならば、直前になって、チプラス首相はたとえYes の結果でも辞任を否定しているからです。
その場合は、かりぎりなく現ユーロ圏の提案を受け入れることになると思われます。
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