ギリシャ国債をECBの定例オペ担保の対象外決定でユーロ動きは?
ギリシャの国債に関しては、ECBの適格担保基準に達していなかった
ものの、2012年の合意に基づき、特例措置を敷いて、ギリシャ国債
適格担保としていました。
ところが、今回のこの定例オペ担保の対象外になる決定、すなわち
特別措置の停止は、ギリシャ新政権に対して、2012年の合意内容を守れという
強いメッセージのようなきがします。
しかも、ファロファキス財務相が、ドラギ総裁と面会した数時間後にこの発表が
された背景を考えると、ギリシャ主導で、債務問題がすすまないというメッセージ
のようです。
IMFもそれに追随するように、債務負担緩和協議はしていない、とのコメントが
出ています。
メルケル首相もこの発表が出た後に、”the offensive was failing to win over converts”
と発信しています。
ギリシャの債務交渉は、まだまだいばらの道となりそうです。
ユーロの動きは、ここ最近、オイルの動きとリンクしているような動き方をしています。
オイルの戻り50ドル台が上値を押さえたように、ユーロドルの1.15台は、まだ強力な
レジスタンスのようにみえます。