
ギリシャの選挙結果は野党の大勝~そして今後のユーロの展開は?
当初から、Syrizaの優勢が伝えられていましたが、
ここまで大勝するとは。
結果は、野党Syrizaが単独過半数をうかがうような大勝
です。300議席のうち、149議席は確保した見通しで、
一方でND(新民主主義党)の獲得数は、76議席との見通しで
はっきりいって現与党の惨敗です。
ここまでの大差は、さすがに予想されておらず、
いかに、現在のトロイカ支援による運営に国民が不満をもって
いたかを示す結果となっています。
そこで、次の焦点となるのは、国民の支持を得たSyrizaの党首
ツィプラス氏が、EUとIMFとの交渉で妥協するのかどうか
です。
ツィプラス党首は、勝利宣言のなかで、EUと緊急支援融資に
ついて話し合う用意があるが、同時にトロイカの支配の下での
運営は終わった、と宣言しています。
これだけの支持を得たツィプラス党首は、引くにひけなくなった
状況で、EUと妥協する姿勢は一切みせない懸念も生じてきます。
これを見越してか、先日のECB理事会で、ギリシャの国債購入を
当面見送った背景は、ここにあり、ドイツが背後にいるEU、IMFが
どこまで妥協できるかが今後の焦点となりそうです。
ユーロドルは、レジスタンスもどんどん下がってきて、現在は、
1.13台が強力な抵抗線に変わってきているようです。