ギリシャの渉外担当がかわった背景とは?
ギリシャの新政権で、もう一つの顔として有名になった人は
バルファキス氏です。
大学教授の顔と同時に、タフネゴシエーターとして、ギリシャの看板を
背負っていたような存在でした。
チプラス大統領は、突然バルファキス氏を今回の債務問題の渉外担当から
外すというアナウンスをしました。
その代わりに、ツァカロトス副外相を交渉の代表において、欧州委員会、
IMFそしてECBとの交渉は、財務相のチーフエコノミストを添えるとの
ことです。
両者ともチプラス大統領の側近で、今回の交代は、交渉がうまくいっていない
ことを売ら付けることを意味しているといえます。
ギリシャの世論調査だと、ギリシャがユーロにとどまることを支持している
国民が過半数を上回っており、またチプラス政権離れをしている世論も如実に
増えており、チプラス大統領に焦りも出始めている結果であるとも言えます。
今回の交渉が前に進まないことに対する不満はEU側から圧力があり、
ギリシャ新政権の顔であったバルファキス氏を交代させたのは、ギリシャの有利な
妥協点を探るための伏線のようです。
ユーロは昨日このニュースに上昇の反応をみせており、市場は交渉の行方を楽観的に
みているほうが優勢のようです。
当面のユーロは1.08台前半をベースに上昇基調を描いているように見えます。
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