ギリシャの新たな懸念材料、納税を拒む納税者が増える~今週のユーロは?
ギリシャの税収不足によって、3月初めにも資金不足に陥る可能性が出てきました。
新政権の減税を期待して、納税を辞めた納税者が数多く現れたことと、これが1月も
続いていると言われています。
12月に前月比約7%の15億ユーロの税収が減り、この流れが加速しているようです。
ギリシャのスタタキス経財相は、このままでは、3月には流動性に問題をきたすであろう
と警告しています。
5日のユーログループで、約50億ユーロの短期債の発行を求めたが、これには同意が
得られておらず、このままでは、50億ユーロの資金ショートでデフォルトに陥ってしまう
懸念もでてきました。
11日のユーログループでの特別会合で、ギリシャが今後の資金繰りの計画を示されな
れば、この追加のつなぎ融資の要請は受け入れられない可能性があります。
それでなくても、3月以降にギリシャはIMFに40億ユーロ、ECBに70億ユーロの返済
支払があります。
先週、結局1.15台の抵抗を確認したような動きとなったユーロドルは、今週もこの政治
状況に神経質になりながらの、戻り売りの展開が続きそうです。