
ギリシャがユーロ離脱する場合のシナリオと日程は?
本日、IMFへの15億5000万ユーロの返済が滞る結果となり、
そして、ユーロ圏による救済プログラムも本日で終了することと
なります。
ここで、次に注目を集めるのが、ECBが、ギリシャの市中銀行へのライフライン
となる緊急流動性供給をどの時点までつづけるのかにかかってきています。
ECBは、28日に緊急ライフラインを890億ユーロにとどめるとの決定を
下しました。
これは、なにを意味するかといえば、現状の融資の借り換えは可能ではあるが
追加の融資はできないということになります。
すなわち、ギリシャの市中銀行は、死なないために、これ以上の預金流出を防ぐ
ために、休業せざるを得なくなります。
それが現在のギリシャの状況です。
それでは、このELAと呼ばれる緊急流動性供給をECBがいつまで続けるのか、
その日が、ギリシャがGREXITとよばれている、ユーロ離脱のXデイになると
おもわれます。
それには、ギリシャの市中銀行がインソルベンシーにならないこと、そしてギリシャ
市中銀行がELAのために差し出している担保価値が保たれることが条件になります。
ギリシャ市中銀行が保有している総資産約4000億ユーロのうち、ギリシャ国債は
約138億ユーロに満たず、仮にギリシャ国債の価値が極端に毀損したとしても債務超過には
ならないと見込まれています。
もう一つは、ECBに差し出している担保が毀損するかどうかですが、これは、7月20日に
期限をむかえるECBへの返済額35億ユーロに間に合うかどうかにかかっていると思われます。
もしこの返済も滞った場合、ECB理事はELAの続行をNOと言わざるをえなくなる可能性が
高く、その時点がギリシャのユーロ離脱の決定日となる可能性が高いといわれています。
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