ギャンブルに大失敗にした英メイ首相が連立する北アイルランドDUPとは?
メイ首相は議席数を伸ばすことでEU離脱交渉でのリーダーシップ
を強めるために前倒し総選挙を決めたが、結果としては大失敗しました。
首相官邸によると、メイ首相は北アイルランドの民主統一党(DUP
)との連立で合意を得たようです。保守党がこれまでに獲得したのは318議席で
DUPの10議席と合わせれば、定数650の議会下院で過半数に届くことに
なります。
DUPとはどんな党?
北アイルランドのイギリスとの統合を主張する「ユニオニスト」諸党のなかでは
最右派です。
北アイルランドのプロテスタントと強い関係を持っており、普通プロテスタント政党
と考えられています。その主張はイギリスとの統合のほか、国民保守主義ともされ、
同姓愛にも厳しい態度を打ち出しているいます
現在、北アイルランド議会では第一党です。
今回の総選挙では10議席獲得しました。
北アイルランドDUPとうまくやっていけるのか?
離脱交渉ではまず、英国に「離婚慰謝料」の支払いを求める
というEUの金銭的解決案が火種となりそうです。
イギリスは 1972年7月の連続爆弾テロ事件を契機に 2万以上の軍隊
を派遣し,本格的鎮圧に乗り出しました。1973年,北アイルランド住民
の意思を確認後,新議会設置,大幅な自治権の付与,内閣にあたる
行政部の設置などを実施することが決められたが,現在北アイルランドでは
地域独自の移民問題をかかえており、メイ首相のBrexitとは、移民問題
で違いが生じる可能性が高いようです。
保守党内でも軋轢が
さらに、総選挙によって貴重な時間が奪われてしまいました。2年間の交渉期間
は英国がEUに離脱を正式に通知した3月末からもう始まっているため、早くも
その10分の1近くを費やしたことになります。新政権の発足に時間がかかれば
、さらに時間を浪費してしまいます。
メイ首相は9日早朝、英国には「安定期間」が必要だと述べましたが、保守党指導部内
で新たな対立が生じたり、遠くない将来にまた選挙が実施されたりすることが
危惧されます。