
キプロス救済の預金課税に予想以上の反応
昨日、キプロスに最大100億ユーロの救済と同時に10万ユーロ
以上の預金者に9.9%、10万ユーロ未満の預金者に6.5%
の預金課税を課すと発表されましたが、週明けの市場これに大きく
反応、ユーロの急落とリスク・オフの株の調整相場と反応。
キプロスの銀行危機救済のため必要されている額は約170億ユーロ
とされ、EUとキプロス政府による折衷案がこの預金課税でありました。
しかしながら預金者の反応は予想以上に大きく、キプロス政府は
修正案に奔走せざるをえない状況に追い込まれています。
ただこの58億ユーロは銀行破たん回避のために必要な資金である
おもにロシアからの預金者といわれている高額の預金から多く徴収
するのか、それとも均等に徴収するのか、どちらにしてもいばらの
道で、はやくもロシア大統領から今回の措置に対して批判して
います。
キプロスが特殊な事情をもっていたにせよ、危機に陥っている国と
EUあるいはドイツとはかなりの温度差があり、EUそれぞれの国
の納税者がいるなか、無条件に支え続けられるのか改めてこのユーロ
の問題が露呈しはじめています。