ガンドラック氏(債券の神様)の米国債逆イールド突入による見通しは?
米国債2年と5年の利回り逆転現象をどう理解するのか?
昨晩、とうとう米国債利回り2年と5年の間で利回りの
逆転が起きました。
米国経済は好調と言われているのに、なにが起きているのか?
そこで今回は、債券投資の神様と言われているガンドラック氏の
見通しを調べてみました。
逆イールドに突入した理由は?
答えは簡単で考え過ぎないことです。基本的に
逆イールド現象が意味していることは、利上げ
サイクルが終わることを市場は織り込みはじめ、
来年の終わりまでのフェデラルファンド誘導金利目標の
上限は3%で終了し、そして遅くとも2021年末からは、
利下げが実施されることを市場は察知していることを
意味しまし。昨日3年5年のスプレッドが日中に
逆イールドとなり、また2年5年のスプレッドも昨晩
逆イールドに突入したことで納得できます。
現状、2年10年のスプレッドは依然として準イールドのままですが
言えることは、より短い期間のところで逆イールドカーブに
なることは、金融政策に対してより警告を発していることを
意味します。要するに今回2年5年が逆イールドに突入したこと
によるメッセージは、FRBに対する「利上げをやめろ」ということ
です。
ガンドラック氏の見通しは?
ガンドラック氏が指摘しているのは、もし市場が、最近の
FRBのコメント、すなわち金融政策は経済指標次第である
ということを信じるならば、この逆イールドになった債券市場が
意図していることは、米国の近い将来経済が停滞することです。
したがって、株価が上昇していても、経済が悪化していくリスク
に晒されている、と述べています。そのことは、最近脆弱な
クレジットしじょうも示していると述べています。
したがって、ガンドラック氏は、今月行われるFOMCの後の
パウエルFRB議長の発言に注意をそそるべきだとコメント
しています。パウエルFRB議長は、前回発言したような、
金利目標は、中立までまだ程遠いと発言し、市場を悪化させた
ような二の足は踏まないよいにするでしょう。
もちろん、もしパウエルFRB議長がハト派なトーンを強める
と、単に、利上げを続けると、議長職を退任させると脅した
トランプ大統領に屈したと見られるでしょう。
結局のところ、パウエルFRB議長が、政策を貫こうと
するならば、結局辞任し、だれか他の人に引き継ぎしか
方法がないかもしれないとコメントしています。
まとめ
結局のところ、株価が不安定な状況にあるなか、パウエルFRB議長
はトランプの圧力に逆らえなくなり、利上げ政策をストップ
させるであろうと、ガンドラック氏は見ているようです。
FF金利目標の上限3%に到達する前に、利上げ政策をストップさせる
であろうと市場も見ているし、ガンドラック氏も見ているようです。