カタール政府系ファンドからの出資も暗雲?モンテ・パスキの行方とユーロはどうなる?
モンテ・パスキの増資計画未達のおそれが
生じてきました。
モンテ・パスキは、今月までに50億ユーロの資本調達
を要求されていましたが、未達の可能性が強まって
います。
最後の砦のカタール政府系ファンドも拒絶?
株式への転換に応じる債券保有者もほぼいないほか
頼りにしていたカタール政府系ファンドからも未だに
良い返事をもらっていないようです。
19日までの時点でデッドエイクイティスワップに応じた
額は、2億ユーロに過ぎないのが現実です。
政府の支援が必須となる?
すで、市場はモンテ・パスキに対して増資援助を
するだろうという前提で動いていますが、ECBの規定
から、どのようなパッケージが組まれるかは、未だ未定
です。
個人投資家が劣後債保有している割合が高いだけに
モンテ・パスキの資本調達の行方が、次にくるイタリア
最大手のウニクレディットの資本調達に大きく影響して
くる懸念があります。
ユーロの行方は?
ユーロドルはキーサポートであった1.05を下割れしています。
テクニカル的にも、約2年間続いたレンジ相場のサポート
をブレイクしているだけに、年明けからは、パリティに
向けて動いていく可能性が高いと思っています。
モンテ・パスキの問題も含めてクリスマス休暇開けが
要注意です。