
カイル・バス氏(ヘイマンキャピタル)のWiki的経歴と中国デジタル通貨(CBDC)の見通しは!?
カイル・バス氏はヘイマン・キャピタルを創設した
ヘッジファンドマネージャーでもありますが、ショートポジションをつくることで
も有名です。2008年のサブプライムローンのショートポジションで
大きく稼いだ一方で、日本国債に対しても否定的ですが
こちらでは、ショートカバーに見舞われたことでも
有名な人物です。カイル・バス氏は中国に対しても
否定的な立場をとっていることでも有名です。
カイル・バス氏のWiki的経歴は
カイル・バス氏は1969年マイアミの出身です。
大学は、テキサス・クリスチャン大学を卒業しています。
2005年にヘッジファンドを設立する前に、バス氏は
プルデンシャル証券、ベアスタンズ証券でキャリアを
積んでいます。
カイル・バス氏のCNDCへの見方は
彼は中国のデジタル通貨に対して否定的です。
CNDCをもつことによって、口座情報、誕生日、社会保障番号、住んでいる場所、そして何を
買うのが好きかを知ることになる、というのがカイル・バス氏の
主張です。そして、これらの情報はすべて、中国共産党の手中になることを
意味すると言っています。
エポックタイムスで行ったインタビューの中で、ヘイマン・キャピタル・マネジメント
の創設者であり、サブプライム・バブルの崩壊に賭けて成功した数少ない
人物の一人であるカイル・バスは、中国の新しいデジタル通貨の脅威と、
その使用を各国に強制する方法について説明しています。
https://twitter.com/Jkylebass/status/1414324459629129730
カイル・バス氏のインタビュー詳細は
中国デジタル通貨の最大の脅威は、中国共産党が何年もかけて取り組んできたもので、
今年の後半、2021年か2022年の初めに展開する予定です。中国中央銀行のデジタル通貨、
その名も「デジタル人民元」を導入することになるでしょう。
中国共産党は、例えば中国の壁の中で厳しい権威主義的な政府を持ち、社会的信用度
のようなもので国民をコントロールし、地方や国のレベルで国民の活動、行動、思考、
さらには言葉を操作していることを知っています。
彼らがアメリカの人々を検閲できるとは思えませんが、彼らはビジネス上の取り決めを
しているあらゆる人を検閲することができるでしょう。
中央集権的であり、分散化されていないため、消費傾向や消費方法を実際に
把握することができる。仮想通貨とは正反対ですが、それ自体が心を持ち、
知識を持っているのです。
中国共産党は、使用者が何をしているか知っています。もしあなたと私がこの
インタビューの場に座っていて、私が中国共産党について否定的なことを言い、
私がデジタル・ユアンを支払いとして受け入れていたとしたら、彼らは
それを消すこともできるし、私が中国への航空券を買うことを制限することもできます。
もし私がデジタル人民元を十分に持っていれば、彼らは自国民に影響を与えるのと
同じように、私にも影響を与えることができます。
現在、中国の通貨は世界のどこでも使われておらず、
国境を越えた決済の約1.8%が人民元で行われていますが、その1.8%の
ほとんどは中国が香港と取引しているもので、実質的には中国自身と
取引していることになります。
今日、中国は、中国の経済力という物語を信じていますが、それは
すべてドルに基づいています。すべてはドルにアクセスできるかどうかにかかっているのです。
ですから、今日のアメリカはすべてのカードを握っているのです。
中国中央銀行のデジタル通貨を導入することで、世界中に大きな影響力を持ち、
現在の中国を飛び越えて、経済的にもより強力な立場になり、さらにコントロール
できるようになることを期待しているのです。
私は、この通貨を禁止し、米国内での取り扱いを一切認めないように
すべきだと考えています。大げさに聞こえるかもしれませんが、よくよく考えてみると、
ちょっとした癌では済まないのです。そして、アメリカの企業や個人が
CBDCで取引をすることは許されないと思います。
まとめ
カイル・バス氏は、サブプライムローンの暴落をあてた
数少ないヘッジファンドマネージャーのひとりですが
日本国債、ユーロの国債についても否定です。
そして、中国に対しても否定的で、中国デジタル通貨
については、政治的な思惑を背景にリスクを強調して
いるようです。この見方には、とても説得力があり
現在起きている、中国の勢力地図とこの中国デジタル通貨
の波及が比例していくのではないかと思われます。
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