ウィサル総裁(トルコ中銀)の就任して3回連続一週間物レポ金利利下げでトルコリラドルはどうなる?
トルコ中銀によるの利下げが止まりません。
トルコ中央銀行のウィサル総裁は24日、再び市場予想を超える
大幅な利下げを発表しました。
ウィサル総裁は7月にトルコ中銀総裁に就任しましたが
就任してからこれで連続して3度目の利下げになります。
トルコ中銀が利下げをしている背景
同国のCPIは18年8月時点では、前年同月比+17.9%であったものの、
同9月二は一気に同+24.5%に伸び率が加速しました。そして
同10月には+25.24%と、ピークに達しましています。
しかしながらその後は減速の警告が市場のながでひろがり、
インフレは今後数か月で減速するとみており、19年12月末時点
のCPI見通しは平均で+15.78というのが市場の見方となって
います。
そしてトルコ統計局が発表した年1-3月期GDP(国内総生産)は、
前年同期比▲2.6% と落ち込んだままで、昨年10-12月期
の同▲3.02%に続いて、2四半期連続のマイナス成長となりました。
通貨安によりインフレが大きく影響した模様で個人消費が停滞して、
住宅投資なども落ち込んでいました。
トルコ中銀は通貨安を止めるために、度重なる利上げを実施して
きましたが、7月からは利下げモードに舵を切ったのです。
トルコリラ円の見通しは~中長期から
(出典チャート:楽天証券より)
↑は2年のトルコ円のチャートですが、トルコリラは
チャート上では2018年に底を打った後ずっと調整的
な動きが続いています。
そして直近のフォーマーションは三角持ち合いの
ようなレンジ相場を形成しており、下がりそうで
下がらないチャートのようにも現状は見えます。
トルコリラ円の見通し~短期チャートから
(出典:楽天証券より)
↑のチャートは、今年からのチャートですが
直近は二番底をつくっているフォーメーションを
形成しています。
そしてレジスタンスラインをを上に抜けようとうも
しています。
確かにトルコ円の長期のチャートはダウンチャンネル
のなかにありますが、短期のチャートを見ると
底固めのフォーメーションを形成しているように
見えます。
そしてなんといってもトルコ円でポジションをもつことの
魅力は金利差です。
トルコリラは利下げをしていますが、政策金利の1週間物レポ金利
は14%と、金利水準自体は魅力的です。
まとめ
ウイサル総裁に変わってトルコ中銀は7月の就任後3回
連続でいずれも予想以上の利下げを決めていますが、その為替
の反応は意外にもトルコリラ円の動きは底固いレンジを
形成を保っています。