イランの原油輸出解禁でユーロに及ぼす影響は?
イランが核合意について、米国をはじめてとるす6か国と最終合意にいたった
ことをうけて、イランの原油がOPECに復帰することと同時に原油解禁による影響
が懸念されるところです。
そこでイランの各国別輸出状況↓と今後の原油相場の展開と他の市場に与える影響
とくにユーロについて調べてみました。
上のグラフから、2012年からEU向けの輸出が禁止され、EU向け輸出でピーク時でイランの原油輸出
の約27.5%を占めていました。
その部分の影響が今後イランの原油輸出解禁になったときに主に影響があると思われますが
イランとの原油貿易が禁止になって以来、EUはロシアへのエネルギー依存を強めていました。
そのため、今回のイランの復帰は現在の地政学的な観点からみても、むしろEUにとっても好材料
となることが考えられます。
そして、2年以上も休止していたイランの原油生産開始が即座に可能になることも考えにくく、
原油の世界的な需給に即座に影響を及ぼす可能性も低いと考えられています。
世界的にも好材料として受け止められ可能性が強く、その流れから考えると、リスクオン的な市場の
動きとともに、現在のユーロドルの下落基調も維持されると予想します。
またイランの最高指導者、ハメネイ師は、アメリカとの敵対関係のスタンスを崩しておらず、原油解禁に
むけての動きもゆっくりとすすんでいくことが考えられます。
ということで、為替市場については、現在のドル高トレンドは維持されそうです。
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