
イタリア格付け見通し変更とモンテ・パスキ資本調達延期申請で強まるユーロの不透明感
ムーディーズがイタリア格付け見通しを安定的から
ネガティブに変更しました。
理由は、財政改革の進展の遅れと停滞していることが
挙げられていますが、イタリアもポピュリズムの
台頭でより不透明感になったとの判断のようです。
そして、問題のモンテ・パスキは、ECBに対して
増資計画の延期を申請しているようです。
期限を12月31日から1月20日に延期要請
50億ユーロの増資計画は当初12月31日が期限でしたが
これを1月20日の延期をECBに要請しています。
この計画がうまくいかない場合は、いよいよモンテ・パスキは
公的資金注入要請となるようです。
この場合のベイルイン、すなわち株主、債券保有者の損失負担
が焦点になる可能性もあります。
ユーロドルのセルオンラリー継続
ECB理事会を控えて、ユーロは現状膠着状態ですが、
決定会合後ユーロが上昇しても、1.0850近辺は
強力なレジスタンスとなりそうです。