
イタリア大統領、結局辞任する予定だった現大統領が再選される
中道左派中心によるイタリア大統領選出に失敗したイタリア国会は
結局、高齢で辞任を予定していたナポリターノ大統領に次を託す
決定をしました。
そこで疑問なのは、87歳の高齢で自ら引退を示唆していた大統領
が次の7年間就くことができるのか。そしてナポリターノ大統領の
調整のもとでこの2か月連立政権樹立にむけて交渉が行われてきました
が結局失敗にもかかわらず、政権樹立に向けた交渉が前にすすむのか
どうかということです。
結局、ナポリターノ大統領が再選された背景は、連立樹立にも再選挙
のどちらかに舵をきれない与野党が、時間稼ぎのために辞める予定
の高齢の現大統領を再選させるしかなかったことだと思われます。
五つ星以外は本音としては再選挙は避けたいとしている中道左派、右派
がどこで妥協点を見いだせるかが今後の焦点となると思われます。
あまりにも複雑でわかりにくいイタリア政局、市場の関心はますます
薄れてきているような感じがします。