
イタリアの10人賢人会議とは
週末にイタリア、ベルサー二民主党党首による連立交渉は不調に
終わったと伝えられましたが、ナポリターノ大統領はまだあきら
めてない模様です。
各党の代表クラスが集まって10人賢人会議とやらという交渉の
場をつくり大統領期限をむかえる5月15日まで粘って時間稼ぎ
をするというもの。
ここで各党の主張をまとめてみるに、まず民主党は五つ星との連立
を模索していましたが、五つ星の主張ははっきりしており、現政権
との連立はきっぱりNo。政策も脱ユーロ、脱既成政党の主張が
はっきりしています。
民主党はあのベルルスコーニの中道右派との連立には否定的であり
今回の交渉でも頭になかったみたいです。
ところが、ベルルスコーニは裁判を抱えている身であり、次期大統領職
に自らの影響力を及ぼせる人材、また政策は違っても連立内で自らの
パワーを及ぼすこと最優先させる憶測もあります。
今回の10人賢人会議も民主党と中道右派が中心であり、再選挙を避ける
思惑から政策は水と油でも連立政権がまとまる可能性も否定できません。
当面の間イタリア政局の材料はどっちつかずになりそうです。