イタリアのミニBOT導入でユーロドルは窮地に陥るのか?
イタリアのポピュリスト政党が首相を樹立しました。
この人は、大学の教授で政治経験はないようですが、
3月4日のイタリアの総選挙以降、どの政党も過半数
を得られないなかで、ポピュリスト政党の連立政権
の樹立が現実的なものとなってきています。
しかし、そこには、大きな懸念があります。
イタリアのミニBOTに対する恐怖
首相樹立のニュースが流れてあとそれは長くかかりませんでした。
フィナンシャル・タイムズ紙のコラムニスト、ジョン・ダザード氏は、
イタリアの新連立政権が、並行通貨の可能性を含む、「ミニBoT」
と呼ばれるイタリアの財務省証券の脅威について反対意見の
投稿をしました。ミニbotいわれるイタリア短期証券の脅威は
再び欧州金融政策に注目を集めさせることになり、また、これらの
「財務省証券は、潜在的に詐欺師を助け、納税者を騙し、
国の分裂を広げる」結果となると非難しました。
ミニBOTとはなにか?
イタリアの3月4日の選挙で変わりました。今後数週間で、
ポピュリスト政党が連立を組んで再選挙を阻止する見通しです。
しかし新連立政権は、ミニBoTを発行することによって、
減税と積極的的支出を部分的に補うことに同意しています。
これらは小さい規模ながらユーロ通貨の切り下げであり、
税収によって担保される無利子で無記名債券のかたちの
財務省証券です。
BoT “はイタリアの財務省証券の略語であり、小口の単位のものを
ミニにしています。従来のBoTは電子エントリー証券ですが、
ミニBOTは、宝くじのチケット販売機を通じて印刷され、
デザインが選択されます。
私的当事者はミニボートを支払いとして受け入れる義務はありません。
しかしミニ・ボートは市場での割引債として取引され、このペーパーは
ミニ・BoTの額面で税金支払いができたり、公共機関への支払いに
使うことができます。
イタリア新政権への不安が募る
それにもかかわらず、Lega Nordと五つ星政党が率いる
ポピュリスト政党は、ミニBoTが国家債務を増やすための
並行通貨または裏口の方法ではないと依然として主張し続け
。ポピュリストは、EUのリスボン条約を尊重し、
ECBだけが条約第106条の下でユーロ通貨を
発行することができることを口では誓っていますが
市場の見方はそうではないです。
ユーロドルへの影響は?
連立政権が樹立した首相が大統領に承認されれば
イタリアのポピュリスト政権が誕生します。
これに反応して、すでにイタリア債券は暴落しており
ユーロも大きく影響を受けています。
この問題が発展していくと、イタリアの財政悪化と
ユーロ離脱けねねにもつながっていく可能性が否定
できず、ユーロ相場はしばらくは売り地合いが続く
と思われます。