イスラエルのネタニヤフ首相のイラン軍攻撃にトランプの影有りで中東リスク増殖
イスラエル軍は先週、米国の暗黙の支持を得て
シリアにあるイランの先進的な防空システムを攻撃したようです。
トランプ米政権がイスラエルと協力して、中東における
イランの影響力拡大を阻止しようとしていることが
改めてうかがえます。
しかしその背後にはトランプ大統領の影があり
どうも、イスラエル米国同盟とイランとの間で
本格的に雲行きが怪しくなってきています。
ネタニヤフ首相のイラン攻撃決定の背後にトランプ
イスラエルのネタニヤフ首相はトランプ氏と協議した上で、
新たに配備されたイランの防空砲台への攻撃を命じたようです。
シリアで軍事作戦を実施しているイスラエルの戦闘機に対し
イラン軍がこれを使えないように先制襲撃したことが背景の
ようです。
また、イスラエルのネタニヤフ首相は事前にトランプ政権へ
今回の攻撃計画を伝えていたようです!
イスラエルの指導者たちは攻撃について沈黙を守っていますが、
ロシア、イラン、シリアはいずれも同国の攻撃実施を非難
しています。
イスラエルがイランを攻撃する理由
イスラエルはイランによるシリアでの軍事プレゼンス確立を
阻止しようと取り組んでおり、先週の攻撃はそれが大幅に
エスカレートしたことを物語っています。
イランと同国が後ろ盾になっているイスラム教シーア派武装組織
ヒズボラはシリアのバッシャール・アサド大統領にとって
不可欠な支援を提供しています。
今後の展開は
イランはイスラエルへの反撃をちらつかせており、
イスラエルはイランとの衝突拡大に備えています。
こうした中東2カ国の対立が長期化すれば、シリアに
新たに危険な力関係が生じることになります。
一部の米当局者は、シリアにおけるイスラエルと
イランの戦闘拡大で、レバノンとイスラエル一帯で
新たに突発的な衝突が引き起こされかねないことを
懸念しています。
シリアでは、同地域でのシリア内戦を巡って対立する
連帯組織や同盟諸国の思惑が複雑に絡み、混乱を極めて
います。イラン、ヒズボラ、ロシアはアサド大統領が
反政府勢力を敗北寸前に追いやる手助けをしています。
一方、2000人を超える駐留米軍部隊の任務はクルド人や
アラブ人勢力と協力し、過激派組織「イスラム国」(を掃討すること
だ。そして、クルド人の勢力拡大阻止を狙うトルコ政府は
シリアのクルド人支配地域を制圧していくと思います。
まとめ
ネタニヤフ氏は2週間前にトランプ氏に電話をかけ、
イランとシリアについて協議しています。
今後の焦点は、このネタニヤフ、トランプの攻撃にたいして
イランがどこまで我慢できるか、です。
イランは、ネタニヤフ首相に対して、報復を示唆している
ので、今いつこの中東の大国間の間で戦争がはじまるのか
今まで一番切羽詰まった状況になっていると思われます。