イギリスのインターバンク市場でも気になるLIBORとOISのスプレッド
ここにきて、イタリアの銀行の不良債権問題、イギリス
の不動産ファンドの解約停止が相次いでいる状況に加えて
イギリスのインターバンク市場でもよくない兆候が出て
きました。
それは、LIBORとOISのスプレッドが広がっていることで、
LIBORは、インターバンク市場での資金取引の指標となる
金利で、これがBrexit以降の利下げ観測にもかかわらず
高止まりしているということです。
これは、別の言い方をすれば、銀行間の資金取引にたいして
プレミアムがつき始めたということを意味します。
LIBORとOISのスプレッドは33ベーシスにまで広がり、この
水準は、2012年以来の拡大幅となっています。
一方でECBはイタリアの不良債権問題で悩まされており、
総額3600億ユーロといわれている不良債権に対して、モンテパスキ
に対する資本注入約50億ユーロの投入をめぐってイタリア政府との
あいだで解釈について揉めているようです。
一方で為替のユーロは下がりそうで下がらない状況です。
明日の雇用統計が動くきっかけになりそうな雰囲気があります。