イエレンFRB議長の議会証言、利上げが遠のくとともに円高、ユーロ高スパイラルが止まらない
いまさらの話しですが、ドル円、ユーロドルのポジション巻き返しスパイラルが
止まらなくなっています。
ドル円は、本日シドニー市場でも112円台に突入、テクニカル的にもいよいよはっきりとした
ドル円のダウンチャンネルにはいっています。
注目されていたイエレンFRB議長の議会証言では、
「米国の金融情勢が成長を支える度合いは最近弱まった。株価を示す幅広い指数は下落し、
リスクの高い借り手の借入金利は上昇し、ドルは一段と上昇している」と指摘しています。
「長期金利の低下と原油相場の下落がこれらの影響をやや打ち消すものの、こうした展開が
続く場合には、経済活動と労働市場の見通しを悪化させる恐れがある」と述べています。
「最近の経済指標は中国の急激な成長減速を示唆していないが、人民元相場の下落で
中国の為替政策と景気見通しをめぐる不透明感は強まった。海外の軟調が長引く中、
この不透明感が世界の金融市場の変動性を高め、世界の成長見通しへの懸念を増幅させた。
こうした成長懸念は、供給過剰と高水準の在庫と相まって、原油など資源価格の直近の
下落を引き起こした。資源価格の低下は、特にぜい弱な新興国など資源輸出国や多くの
国の資源関連企業に金融ストレスをもたらしかねない。これらの下方リスクが一つでも
現実化すれば、海外の経済活動と米輸出品への需要が後退し、金融市場の条件が一段と
引き締まる可能性がある」としています。
さらに、FRBが目標とする2%へのインフレ上昇を妨げかねないリスクも指摘しています。
要するにFRBはより世界経済に対する懸念が強まっていることを認識しており、冷静に
現在の金融部門にまで波及している懸念を勘案するれば、利上げどころの話ではない
と示唆しているようにも聞こえます。
ドル円の次のターゲットは110円、ユーロドルは1.15が見えてきたようです。
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