イエレン議長猛反発のFRB規制法案が米下院議会で通過
12月にも利上げを開始しようとしていることで、注目のFRBですが、
米下院は19日、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策運営を
見直す改革法案を241対185の賛成多数で可決しました。
同法案はFRBに対し、一定のルールに基づいた政策金利の決定や新たな監査を
義務付けるほか、FRBの緊急融資権限を制限するものです。
この法案に対して、FRBイエレン議長は猛反発していましたが、共和党議会
は押し切る形で下院を通過させました。
賛成派は同法案によりFRBの政策が予想しやすくなる上、外部監査の強化に
つながるとみていますが、FRBは同法案について、政治的な圧力によって
FRBの独立性を脅かすものだと批判しています。米政府高官らは上院でも可決された場合、
オバマ大統領に拒否権を行使するよう進言する構えです。上院で可決されるには
少なくとも一部の民主党議員の支持を取り付ける必要があるのですが、
この法案の行方は注意が必要と思います。