イエレンの発言に反応する市場、まだアンワインドは続いている?
イエレンFRB議長が昨日IMFのラガルド専務理事との公開討論会
において、”株式市場は概してかなり高い”との発言をし、これに株式市場、
債券市場も大きく反応しました。
しかしながら、昨日の公開討論会でのこの発言だけを取り上げていますが、
イエレンは、”今はバブルの兆候はない”とも発言しています。
要するに、市場は、まだ逆の方向のポジションを傾けており、すなわち
ドル高、ユーロ圏の債券買い、そして株高のポジションが世界中のコンセンサス
であり、現在はこのポジションの逆の材料が少しでも出ると、反応しやすい状況
が続いているとも言えます。
とくにドイツの金利は、10年で、一時0・06%にまで落ちていましたが、一週間
も経たないうちに、9倍以上の0・58%にまでの急上昇となっており、ドイツの
金利上昇を唱えていたあのビル グロスも今回の相場で大きな損失を被っているとの
話もあります。
市場の流動性が薄い時に、えてしてこうした相場がやってきますが、市場のテーマは
依然としてアンワインド相場のように見えます。