アメリカ第二四半期GDPは下方修正でまちまち、焦点は今週末発表の8月雇用統計
米商務省の26日発表によれば、4-6月(第2四半期)のGDP改定値
は速報値から 下方修正されました。政府支出と在庫の下方修正が響いた
模様です。一方、個人消費は 上方修正され、景気のけん引力となっている
ことが示されています。
企業利益は減少、一方で個人消費は堅調
第2四半期の実質GDP改定値は前期比1.1%増、速報値は1.2%増
でした。個人消費は4.4%増と、速報値の4.2%から上方修正されています。
個人消費のGDPへの寄与度は2.94ポイント。一方、州・自治体の支出は
2.2%減と、速報値の1.3%減から下方修正されています。GDPへの寄与度 は
マイナス0.25 ポイント。在庫投資、純輸出も下方修正されています。
企業利益は、税引き前ベースで前年同期比4.9%減。前期比では1.2%減少
しています。 第2四半期の賃金・給与は926億ドル増と、速報値の442億ドル増から
上方修正されています。
イエレンは幅広い金利の見通しを示す
このように現状の米国の経済指標はまちまちのなかで、
イエレン議長が 示している金利予想は以下のチャートのとおりです。
上記のグラフが示す通り、2017年末に0%から3%の予想、 そして
2018年末は0%から4.5%のレンジという、結局は 今後の見通しは
わからないということのようです。 やはり焦点となるのは今週末の雇用統計で、
先月同様に好調な数字 が維持されていれば、イエレン議長の周りが示唆して
いるとおり 9月の利上げの確率がかなり高くなると思われます。