
アメリカの物価動向と当局の発言に振り回されるユーロドル
今週月曜日が、メモリアルデイで欧米が休日なる直前の金曜日、警戒はされていましたが、
イエレンFRB議長の講演発言内容にドルは大きく反応しました。
イエレン議長の発言内容は、今年のうちのアメリカの利上げを正当化するものです。
その日の朝発表になった、アメリカ4月のCPIの結果は、コアで予想よりは、反転を見せた
ものの、エネルギー物価の動向は↓のチャートに示す通りです。
エネルギー価格は前年同月比で19.4%の下落となっています。
これにより、前月で0.1%の上昇、前年同月比で0.2%下落となっています。
一方でエネルギー、食品を除くコア指数は前月比で0.3%の上昇、前年同月比で1.8%の上昇と
1月の1.6%の上昇を上回っています。
市場は、予想よりも上振れたコアCPIと、そのあとのイエレンFRB議長の発言にダメ押しをおした
ようなかたちでユーロドルは安値引けとなりました。
イエレンFRB議長の発言がなければ、ユーロドルは週の引け値は1.11台で引けたと思われますが
この発言に反応した為替市場は、薄いなかで1.10台の前半で引けるという、テクニカル的にも
弱気を示唆する週に引け値となってしまっています。
今年中の利上げはある程度織り込んでいる市場とはいえ、ユーロとドルの間で明らかに金融政策の
方向性の違いをあらわにした結果となっています。
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