アメリカの国債利回りもユーロや日本と同じようにまだまだ下がるのか?
現在、国債の利回りがマイナス圏に突入しているのは
日本とユーロだけですが、オプション市場からみると
アメリカの短期国債の利回りもマイナス圏に突入するとの
見方も出始めています。
その理由として、オプション市場のインプライド・ボラティリティー(予想変動率)
と米短期金利との関係から、かつては連動して同じ方向に動いていた両者だが、
最近は方向が反対を向いています。
欧州や日本で大きな注目を集めているマイナス金利が、米国でも取り沙汰される
ようになって来る可能性もあるということです。FRBは大手金融機関を対象とした
今年のストレステスト(健全性審査)で、3カ月物米財務省短期証券(TB)の利回り
がマイナス圏で推移するシナリオを盛り込んでいます。マイナス金利の環境下では、
銀行や保険会社は事業モデルの見直しを余儀なくされるかもしれないので、
マイナス金利に対するヘッジ需要が高まることが、現在のオプション市場が
示唆しているようです。
そうなると、為替市場でもドル安調整がまだこれからくるということにまりますが、
いまのところその見方は、少数派のようです。