
わかりにくいイタリア政局
下院で過半数をもつPDのベルサニ党首に連立政権の樹立にむけての
交渉を託されていましたが、5つ星、中道右派との交渉は不調のまま
交渉期限をむかえました。
そこで6週間後に大統領職の期限をむかえるナポリターノ大統領は、再選挙を
避けたいがゆえの時間稼ぎを現状モンティ首相に暫定的に託す考えです。
大統領辞任まで現状のままでの時間稼ぎと次期大統領にこの問題解決を託す
という問題先送りに動いたようです。
最近の市場はイタリア政局に対して懸念材料であるものの、あまり材料視
していないような傾向にあったので、この中途半端な時間稼ぎは、
よりとらえづらい材料になったと思われます。
ユーロ相場は短期的には出尽くし感が漂い、下落が続いていたユーロ相場も
いったんは調整に入りそうな感じがします。