わかっていてもユーロの金利急低下~この低下どこまで行くの?
昨日から、ECBの量的緩和、国債買入が始まりました。
この材料は折り込み済みと思いきや、始まったとたんに
さらに、ユーロ圏の国債利回りは急低下しています。
ドイツとフランスの30年の国債のイールドは、昨日最低利回りを
更新しています。
これだけ反応したにもかかわらず、初日の購入額は極めて小額だった
ようです。
今後これが続いていくことを考えると、ユーロの金利水準はどこまで
下がるのか、レベル感が掴めなくなってきています。
一方でドルに関しては、相変わらずタカ派なコメントがFEDのメンバー
から出ています。
昨日は、クリーブランドのメスター女史、ダラス連銀のフィッシャー総裁
などタカ派な面々は早期利上げのトーンを強めています。
ただ、このへんのタカ派なコメントは、だんだん反応しなくなってきて
いるようです。
NYタイムズの社説記事には、早期利上げに反対する記事、とくに賃金が
上がっていない状況と、家計の状況が改善していない状況を主張する
記事や論調も目立っています。
マスメディアでは、雇用統計がいいのに、なぜ賃金の改善の兆しがないのか?
その疑問点の方が大きいように聞こえます。
昨日の米国債の上昇は、この矛盾を反映したものなのか、たしかに次の
FOMCでの文言修正の可能性は高いものの、その後の決断はまだ不透明
とみたほうがいいのかもしれません。
目先のユーロドルの抵抗線は、1.0900近辺に下りてきています。
ユーロドルはしっかりとしたダウンチャンネルが機能しているようで、
2000年の安値0.8240と2008年の高値1.6000の61.8%も下抜けし、
次のターゲットは、76・4%戻しの1.0100近辺が現実味を帯びてきたような
気がします。
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