なぜアマゾンはホールフーズを買収したのか?「FANG」の一人勝ちは続くのか?
あのアマゾンが小売り業であるホールフーズを買収した
ことで話題になっています。
アマゾンはすでに食料品販売を手掛けていて手にはいらない
いないものはほとんどないといってもいいほどです。
小売り業界をどんどん買収する戦略に懐疑的な向でも
食品スーパーならほぼ安全だろうとみていました。
なぜホールフーズを買収したのか?メリットは?
ホールフーズはアマゾンにとって、食品事業でこれまでに
なく大きな足掛かりとなります。ホールフーズが展開する約460店舗に加え、
配送網も手に入るためです。アマゾンはこれにより、現在は一握りの
都市に限られている食料品の宅配サービスを多くの市場に急拡大できて
いますが、さらに、ホールフーズの店舗は高所得層が多く人口密度の高い
地域に集中しており、宅配サービスに最も適した市場にあります。
健康意識の高いコロラドとコネティカットの両州では合計28店を
展開しています。一方、人口はほぼ同数だが所得や教育水準、
人口密度が低いケンタッキー州とアラバマ州では各都心部に
出店しているが、合わせて6店舗しかありません。
ホールフーズが取り扱う高級品の多くは利幅が大きいこともあり、
同社の利益率は食品小売り競合に比べかなり高いのが実情です。
ホールフーズの粗利益率は34%という他の食品スーパーに比べて
かなりの高い利益率をほこっているのがこの買収の背景に
あります。
FANGの一人勝ちは続く?
このアマゾンの買収のニュースをうけて、ウォールマート
の株価が約140億ドル下落しました。
アメリカを引っ張ているといわれているFANG株
ですが、それらは、すべてネット関連ビジネスです。
小売り業の再編がアマゾンをはじめとするネット巨大企業
の買収で進んでいます。
この動きが経済にとっていいのか、悪いのか今後見守る
必要がありそうです。