どうなる?ギリシャ債務問題
7日に緊縮案をギリシャ議会で承認され、EUからの融資315億ユーロの
承認にむけての準備が整ったと思われましたが、どうも簡単にはいかなそう
です。
その背景として、融資条件である2020年までに債務額をGDP比120%以下
にする条件を明らかに赤信号がともっている現状の状況があるからです。
現在のギリシャの債務額は対GDP比で170%、来年度は190%までに上昇
するとの試算がでています。
昨日ECB理事からも140%を超える公算が強いとの試算が出ており、このまま
すんなりと12日の財務相会合で承認されるとは考えにくい背景があります。
ただ16日に期日を迎える50億ユーロに関しては借り換えの目処がたっているだけに
今回の第二次融資についての結論を延期させる可能性も考えられます。
ユーロ円相場は先週指摘した長期の抵抗線を目前に調整局面にはいっている状況
が続いています。結果的にこの抵抗線に抑えられている状況で、長期のトレンド
からいえば、まだダウンサイドの流れのなかにいるとも言えます。