ついに戦争賠償まで持ち出してきたギリシャの勝算は?ユーロはどう反応する?
ギリシャはいき詰まったのか、それとも前からの戦略だったのか
わからないですが、今回の債務交渉にとうとう第二次世界大戦の
賠償問題を取り上げてきました。
これは、ギリシャの交渉にとって有利となるのか、それともさらに
ドイツの反感を強くさせるのか、微妙になってきました。
とにかく、11日のEU財務相会議、そして翌日の首脳会議が世界の
注目となってきました。
予想では、よくて、結論先送りとなるような気がします。
ただ、ここにきて、ファロファキス財務相が、7割の妥協を示唆している
こととか、ティプラス首相が交渉に自信をみせている部分もあり
ギリシャ問題でのユーロの為替の動きは、複雑化しそうな気がします。
それよりも、先日指摘した、ユーロ相場とここ最近の原油相場の
チャートの酷似を考えると、また原油が下がり始めるタイミングが
ユーロの下落の動きにつながってくると個人的には思います。
明日からの会議で、交渉決裂となると、一時的には、リスクオフの
流れの可能性が高く、ヘッドアンドショルダーを短期的に形成している
ユーロドル相場は、やはり下値リスクが短期的には高いと思われます。