その後の回復ぶりが堅調なエマージング市場で今週もユーロは堅調か
Brexitの後、顕著に回復しているのはエマージング市場です。
コモディティー価格の上昇に引っ張られるかたちでエマージング市場
の価格の戻りには勢いがあります。
その理由はいくつかありますが、
英国のEU離脱と新興国での投資見通しは実質的に変わらないということです。
一部の投資家は、新興諸国の資産が相場下落の原因ではないので、他の金融危機後よりも
速やかに相場が回復する可能性があるとみているむきもあります。
1980年代の中南米債務危機で、債券投資家の多くは何年もこの市場を敬遠しました。
90年代終盤のアジア通貨危機は世界中の市場を混乱させ、国際通貨基金(IMF)が
一連の金融支援に乗り出すまで混乱が続きました。98年のロシア債務危機では債券市場が
機能不全に陥り、大手ヘッジファンドのロングターム・キャピタル・マネジメントが破綻しました。
しかしながら、米住宅バブルが崩壊しリーマン・ブラザーズが破綻した08年の金融危機からの
新興諸国の回復は、もっと速やかだでした。1年後にアジアや中南米の株式市場は、
資源(コモディティー)市場の上昇を追い風に危機以前の水準近くまで持ち直しました。
今回の激震が新興国とは関係ないところで起きているので、新興国については、絶好の投資機会
であるとの見方も、一方で世界経済についての悲観論もあるなかで、楽観的見方が
台頭しているようです。
この楽観的な見方の背景には、ここのところ堅調な商品市況があり、この流れが続くかぎり
今週のユーロ相場について、調整的な戻しが続くことが想定されます。
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