じわりと進んでいる中国人民銀行の人民元安誘導が今後の注目点
中国人民銀行(中央銀行)が同日公表した人民元の対ドル相場の基準値は
2011年以来の安値でした。要するに、月初からの急速なドル高に伴い人民元安
が進む中で中国は元安を誘導しているという憶測も広まっています。
その背景には中国政府が高まりつつあるアメリカの利上げに対しての
牽制の側面も持っているようです。
5月に入りFRBが今夏に利上げする可能性が高まってきました。
個人消費やインフレ指標の改善は米経済の底堅さを示唆した。多数のFRB関係者が
ここ1週間で市場に対し、6月の利上げの可能性をほのめかしています。
フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む6月利上げの確率は25日時点で32%と、
1カ月前のゼロから大きく上昇し、7月の利上げの確率も1カ月前の15%に対し、
25日は46%となっています。
これに伴って起きているドル高に対して、中国政府も対ドルでの人民元安
で対抗しようとしているとの観測が強まりつつあるようです。
中国が人民元安を誘導するのではないかという憶測前から燻っていた話であり
人民元の動きと他への影響は最も注意するべき要因のひとつです。
今後ここからも中国人民銀行が基準値を人民元安に設定するかどうか
注意する必要がありそうです。
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