これはトランプ政策の失敗!アメリカはこの7年ではじめて賃金カット
中間所得層に対する賃金の停滞、学費の上昇、そして医療費上昇など
が続いているなかで、アメリカの雇用主は、この7年間ではじめて、
雇用者のボーナスをカットしたとブルムバーグは伝えています。
雇用者は全く豊かになっていない
1000社以上の雇用主の調査をしている Aon Hewittのデータによると
今年のボーナスは総報酬の12.7%が削減されたようです、
このデータを調査したAvon氏曰く、この動きは、劇的ではない
にしても、健全な経済状況を考えると困惑する結果、だと
指摘しています。もっと心配することは、このボーナスカットが
幅広い節減へと広がることを懸念しています。
雇用主は賃金をあげる気はない
ドルの上昇が止まっているにもかかわらず、雇用主は、税制改正から
ヘルスケアに至るトランプの政策が不透明なために、中長期の
計画が立てられない、と雇用主はトランプ政策を避難しています。
リセッションに入るのではないかという恐怖で、貴重な従業員を失う
リスクがあるなかでも、雇用主は報酬額を削減に傾いています。
ボーナスはおそらく今年減り続けると予想されています。
雇用主は、今年襲ったハリケーン、ハービーやイルマは、インフレを
引き上げ、収益を圧迫する要因だと捉え、より守衛的姿勢を
とっているようです。
ごく一部の富裕層だけが恩恵を受けている米国
fedの統計によると、家計の財産は、962兆ドルと高値を更新していますが
アメリカの賃金は何年も停滞したままです。
不幸にも、この増加の恩恵は、アメリカの資産の大部分を
所有している一部の富裕層に集積されています。
この統計によると、実際に家計の純資産の増加は、一握りの
アメリカのお金持ちに恩恵をもたらせ、トップ10%の富豪が
すべての家計の76%を占めているという異常に歪んだ状態
となっているようです。
まとめ~今後のドルの動向は
アメリカ経済の表面的な部分と本質的部分がここに
あるようです。賃金が上がらない要因もここにあり、
株価上昇にもかかわらず、警告ならす要因はここに
ありそうです。
このまま賃金が停滞するのであれば、アメリカの
利上げシナリオも後退し、ドルも失速していく展開
を想定したほうがよさそうです。