ここからユーロ安ドル安それともユーロ高ドル安?わかれる中長期見通し
先週のFOMCを通過し、ユーロドル相場も一服した感じがします。
結局週末にかけては、ユーロは持ちなおし、ユーロ安ドル高相場もいったん
は底をうったとの見通しも出始めています。
歴史的なドルの水準↓をみても、約20年ぶりのドルの高値の水準を超えてきています。
ここで持ちあがってくるのが、ドルの適正水準から考えると、オーバーバリューの水準である
との見方と、ドルは新たな水域に入ったとする両極端な見方です。
これによって、ユーロドルの見方も変わってくるように思われます。
もしドルが上記のチャートの上値を抜けたとして新たな領域に今後もすすんでいくとするならば
ユーロドルもパリティ割れが視野に入ってきます。
一方で、ドルは上記に示すように歴史的にみて、行き過ぎの領域まで到達しているとの見方で
あるならば、ユーロドルはそろそろ底をうったとの見方が優勢となります。
前者に見方の背景にあるのは、やはりドルとユーロの両極端の金融政策を物語った、ファンダメンタルズ
の違いに焦点が依然としてあたっています。
一方で後者の、もうユーロドルはそろそろ底を打ったの見方の背景には、この歴史的なドル高の影響
で、アメリカのファンダメンタルズにもそろそろ影が差し始めているとの見方と、一方で最近のユーロ
経済指標は、予想よりも好転している数字が出始めているという見方です。
またこれだけドル安がすすむと、貿易重視のユーロにとっては、追い風が吹き始めるという見方
です。
どちらの見方も説得力のあるように思われますが、ポジションをとる人にとっては、両極端でどうして
いいのか迷ってしまいます。
その対策としては、やはり目先の材料とチャートにそって、順張りについていくことが大事のような
気がします。
今週のユーロドル相場は、先日指摘した、1.0620近辺のサポートが維持されているのと、上値は
依然として強力であろう抵抗線、1.10台半ばが上値を抑えると予想しています。
アメリカの経済指標が最近予想よりも弱くなってきているという意味では、今週発表される
耐久財受注と住宅関連指標は、要注目です。
今週は、上記のサポートが維持されれば、方向感の出ずらい展開になりそうです。
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