いよいよ6月、気になるBrexitと中国の動向
さあ今日から6月です。
今月は、イギリス国民投票をはじめとして、歴史にも刻まれそうな
大イベントが目白押しです。
先ずは、イギリス国民投票世論調査の最近動向では、ICM世論調査
だと電話でもオンラインでも離脱派が残留を上回る結果が出ています。
先月は、かなりの楽観論でポンド高、株高が続いていましたが、
投票日が近づくにつれて慎重にならざるおえない状況のようです。
そしてもう一つは、中国です。
昨日は、オペレーションミスで株先物が一時大暴落したようですが、
ここのところの人民元安と鉄鋼相場の不振は雲行きの怪しさを
あらわしているようにみえます。
しかも、中国銀行のファンディングにも変化がみられてきているようです。
従来の資金源である預金の伸びが鈍化するなか、大手行は今年に入り、
債券市場で700億ドル(約7兆7800億円)を超える資金を調達しています。
調査会社ディールロジックによると、これはこの時期の年初来の数値としては
少なくとも1995年以来の最高額であり、過去最高だった昨年全体の発行額の40%に
達しています。
預金の伸びが融資以上に速いペースで鈍化するなか、中国の銀行の預金に対する
貸し出し比率を示す預貸率が徐々に上昇しています。中国政府は昨年、預貸率の
上限を75%に定めていた規定を撤廃。それを受け、中国大手行の多くで、預貸率は
昨年末時点で72%に上昇しています。
預金の鈍化を受け、中国の金融機関は市場を通じた資金調達に頼りつつあり、それは
コストが変動しやすくなることを意味しています。
預金による資金調達コストは約1%だが、中国国内のインターバンク債券市場での資金調達
コストは2.5%近く、世界の資本市場で調達すれば約3%に上っています。
問題なのは、低金利と信用コストの上昇によって縮小している銀行の純利ざやに
さらなる打撃を与えて、潤滑油的な役割果たすべく銀行が機能しななることです。
こうした不安材料を勘案するうえで、今月は慎重になる月なりそうです。
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