
BOEスーパーサーズデーとはなに?ポンド円相場に与える影響とは!
スーパーサーズデイとはなにか?
それは、文字通り、木曜日に行われるイベント、すなわち
イギリスの金融決定会合で、なにかしら注目すべきことが
起こった時のことをスーパーサーズデイと言われます。
今回のBOEスーパーサーズデーのポイントは?
世界経済の見通し改善に伴い、一部では中央銀行による金融引き締めが
今年、これまでの予想よりも積極的にになるとの見方が浮上し、足元に
おける金融市場は不安定になっています。イングランド銀行は先週の木曜日8日
に、今年初めて開催した金融政策会合で、従来の想定よりも金利をより速く、
一段と引き上げる可能性があるとの見解を表明しました。
金融政策決定の発表、新たな経済見通しの公表、が「スーパーサーズデー」
となったのです。
なぜ今回「スーパーサーズデー」と言われるのか?
今までの英中銀の見解によると、市場は、2018年と
その後数年に25ベーシス・ポイントの利上げを1回ずつゆるやかな
利上げ見込んでいました。しかし、その利上げペースでは、インフレ率は
21年初めの時点でも、目標をやや上回る見通しで、より積極的なペースで
利上げを進めていくことが必要となりそうです。市場参加者は現時点で、
5月に金利が0.5%から0.75%に引き上げられると見込んでいます。
マーク・カーニー英中銀総裁は、国際金融市場にボラティリティーが
戻ってきたことについて、 「市場が双方向に動くリスクがある方が健全
なのは確かだ」とし、金融政策担当者としては問題はないとの印象を与え
ています。
スーパーサーズデーによってポンド円はどうなる?
↑の長期のポンド円のチャートからわかる通り、2017年から今年に
至るまで、ずっと小康状態のレンジ相場となっています。
ここで、気になるのが、ポンド円相場は2016年のBrexitのときの
ポンド安相場を引きづっているところです。
ポンドが急落した後に長期間にわたって膠着状態が続いているのです。
このことが意味することは、2017年1月から続いているレンジの
サポートラインが下割れしてしまうと、またポンド安相場が再開する
可能性が強いということです。
今回のスーパーサーズデーについては、基本的には英中銀が利上げの
ペースを早めるために、ポンド高要因として考えがちですが、
これが本当にポンド高に結びつくのかは大きな疑問があります。
なぜならば、現在株式市場の動きが示しているように、市場は
金利が上昇することについて神経質になっています。
またポンドについてもっと気になることは、EU離脱交渉の行方
です。チャートでポンド安が起こったのは、あのBrexitに反応した
もので、あれから1年以上たち、今年、再びポンド安円高くる可能性
が現状の市場の不安定さを考えるとくる可能性が高いと思われます。
まとめ
FXの参加者はどうしても円安ポジションを取りたがりますが
とくに現在の株式市場のように、ポジションの大きな巻き戻し
が起きているとき、そしてもしかすると相場の転換点もなるような
大相場がやってきているときは、ポンド円相場においても
大多数がとっているポジションの巻き戻しが起きる可能性が
高いものです。
ポンド円相場は↑のチャートが示したように、長期的にも
煮詰まっているようにも、見え、個人的には、ポンドの下落
に備えていたほうがいいと思います。
自分の外貨預金など資産を守る方法としては、FX口座は
ヘッジするツールにもなりえます。
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